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刹那

LYRICS

たちまち膨らむふと生まれた予感
そよ風と止まらない震えのマリアージュ
迫り上がる心臓 強張った筋肉を
押し込めながら長い階段を下ってく

刹那がそっと耳打ちするたび
身体の中を巡る巡る
キリが無い押し寄せる波のように
足枷が外れない

今朝時間は止まってしまった
リズムを見失う頃合い
この景色を見ると思い出すあの日のことを
透き通るような孤独を
胸に押し付けられたあの日
さっきまで眺めてた抽象画は
やがて季節風に飲まれて

刹那がそっと耳打ちするたび
身体の中を巡る巡る
迷いと憂いは乱高下して
頭を掻き乱す

円盤に針を置いても
蒸留酒転がしても
泥のように倒れても
静かに袖を濡らしても
口を伝った溶けるようなあの温度が
体温に戻されてしまう前に

君が鋭く目配せするたび
身体の中を巡る巡る
足を飲まれた底なし沼から
抜け出せない
更に深くまで沈み込んでしまう
刹那はいつまでも連鎖する
キリが無い 押し寄せる波のように
邪推を繰り返す

CREDITS

Music : 田中利幸(Toshiyuki Tanaka)
Lyrics : 杉田春音(Shion Sugita)