LYRICS
日常の死角からそれとなくやってきた
夕立に降られたみたいな夏の日
流れに身を任せるように
水が低きに流れるように
静かに二人は平行線を引いた
木々が色づき、葉を落として
さよならだ
その華奢な体から放たれた言葉が
か弱くも鋭い矢になって降り注ぐ
まつげの先にかかって振り払う前に
別の夏の光が差しこんだ
あなたは弓をとうに置いただろう
それでも僕にはあの夏の太陽が恋しい
塗り替えるたびに一日は早くなって
早くなるたびに遠くなる
日常の死角へ また知らぬ間に消えていく
夕立が上がった後の アスファルトの匂いがした
夏のノイズを拾い上げ
8のビートで重ね打つ
晴れやかな第一楽章の始まりだ
言葉を尽くさずに下ろした幕だった
これ以上美しい余韻はないはずで
遠くなるたび季節は淡くなって
淡くなるたびに思い出す
この青い青い草木が揺れるたび
過ぎていく日々にあの掠れた声も
夏の匂いへと変わっていって
あの夕立のようにあっけなく過ぎてゆく
蝉時雨が途切れて
矢羽は風になって
静かな午後の水面に雲が揺らめいている
目にかかる前髪をかきあげた先に
別の夏の光が差しこんだ
あなたは日傘さして今頃涼んでいるだろう
僕にはあの夏が少し眩しすぎただけ
思い出すたび明日は愛しくなって
愛しくなるたび祈りになる
CREDITS
作詞:田中利幸
作曲:田中利幸
Label:新東京/ArtLed
